MLのtaigubangからのおしらせで「天馬茶房」が2月26日より、台北、ハワイ、LAで公開されると知って以来、今回の台湾滞在時まで打ちきらないで、と毎日祈りつつ内心はらはらしていた。おまけに「天馬茶房」が、台湾映画は1週間でうち切りという定説を破って3週間目に突入、というメールニュースを見たのが先週のことだった。このままぜひ4週間目に突入してくれ、との願いを胸に旅立った。
到着後台北ウォーカーで上映館をチェックしたが載っていない。@@;うわー、やっぱり打ちきったか?と不安な気分だった。一緒に映画を見に行こうと約束していた台北の友達が新聞で上映館を調べてくれていたので、やっと念願かなって見ることができた。台北西門町の絶色影城でPM5:30からの回に間に合った。日本とは違い映画のパンフレットやポスターの販売はなし。壁にポスターが貼ってあったので「売ってるの?一枚頂戴」と聞くと、販売はしていない。あきらめきれずに「ポスターの写真を撮ってもいいですか?」と聞くとそれも ダメとのことだった。それにもかかわらずこっそり望遠で写真を撮った。お陰でピンぼけしてしまった。(ˆˆ;
二・二八事件の発端になったヤミたばこ摘発の役人がたばこ売りの寡婦を投打した事件が起こったのが喫茶店「天馬茶房」の前でのこ
と。映画の内容は日本植民時代から二・二八事件が起こる当日までです。
監督:林正盛
出演者:林強(主題歌「幸福進行曲」)、陳明章(音楽も担当)、戴立忍
天馬茶房サイトhttp://www.gapple.com.tw
あらすじ~~~~~
「天馬茶房」を舞台に、そこに集う劇団員たちは自分たちの芝居を創作しようと意気込んでいます。そのなかで父親の反対を受けながらも密かに愛をはぐくむ女優と音楽家、その父親は娘を医者の息子と見合いさせます。ほかに喫茶店の軒先でたばこを売る女性など普通の人たちの生活を描いています。戦局悪化に伴い芝居をすることができなくなり、各自故郷に一時疎開しますが、その間も女優と音楽家は連絡をとりあいます。そして日本の敗戦光復となり、天馬茶房に劇団員が戻ってきます。彼らは希望を抱いて、光復を祝う芝居の創作に取り組み、音楽家と女優も「幸福進行曲」を共作します。
しかし新政府下物価は急騰し、台湾語の芝居も規制されます。買いためた米を役人に没収された父親は、娘の将来を心配しついに結婚式の日取りを2月28日決めたと娘に言い渡します。女優と音楽家はついに駆け落ちを決意します。しかし二・二八事件の発生に巻き込まれた二人は。。。
~~~~~以上、あらすじ
このように書くと悲恋物語とも歴史物語ともなり、とても暗い映画のようにとれるが、台湾人のたくましさなどを織り込みながら、そこかしこに娯楽映画らしく笑いを盛り込んでいる。しかし見終わると結末の悲惨さにやりきれなさがこみ上げ、涙が止まらなかった。
西門町の映画館で土曜日の夕方5時半の上映だったが、私たち以外には大学生くらいの若い人が3人とおじさん1人の合計6人による映画鑑賞だった。台北の友人と一緒に見に行ったが、終わって外に出てみると週末の西門町の喧噪のなか、私たち二人はさっきの映画の気分をひきずったままだった。このにぎやかさから早く逃げ出したい気分だった。夜市に行く気もなくなってしまった。台北駅まで歩きながら話したことといえば、あのたばこ売りの娘さんがまだ生きていることや、二・二八記念公園や記念館を訪れた時のこと、日本人は二・二八事件のことを知っているのかなどなど。
日本人は戦後50年をあっという間に忘れさったけれど、台湾ではいまなお現在進行中なのだと改めて確認した。